just in time

活字中毒の、アラサー女による、私の為の日記。

いつもの場所で待ってるね

入籍を終えた彼を、駅まで迎えに行く。

妻帯者になった気持ちはどう?と尋ねると、婚姻届を出すのが嫌だった、と答えてくれる。

指輪つけようか?ジェラシー感じてくれる?と聞かれ、もうとっくに感じてるから付けなくていいと言ったら、傷ついて売る時に値段が落ちるから付けないよ、と話をしてくれた。

いつものように、左手を握ってくれて、今日は首も触ってくれる。寂しがってくれてたのかな、と嬉しくなってしまう。

旦那とのセックスを解禁したと告げたら、寝取ってるのは俺なのに寝取られてる気持ちで興奮すると言われる。

お腹が空いたと言われたので、帰り道のコーヒーショップへ寄る。食べ物の中で一番好きかも、というカレーを頼んで、あなたの次くらいに好きかな、と言われた。三大欲求の一つに勝ってるってすごくない?と。

デザートにパフェを頼んだら、ひとつしか付いていないスプーンで年甲斐もなくアーンをしてくれる。甘やかされてつい、嬉しくなる。

ドラッグストアへ向かい歩いていると、肩に手を回してくれる。背の高い彼の腰に腕を回す。ふざけて、服の中に手を入れてくる。そんなところも可愛くて、ずるくて、好きだなってドキドキしてしまう。

おうちに着いてから一緒にお風呂へ入る。ごく自然なようだけど、二児を出産した体を見られるのはとてつもなく恥ずかしい。後ろから抱き寄せられ、キスをされ、あなたがのぼせそうだねと言われる。

ベッドでDVDを観ながら、セックスをした。

彼と、初めて一緒にイケた。

女性と一緒にイッたのが初めてだと言う。俺の初めて、奪っちゃったね、と言う。

何度か一緒に夜を過ごしたけど、モーニングを共にしたのも初めてだった。暗い夜もいいけれど、明るい朝を共に迎えられることが、本当の恋人のようで、ただただ、嬉しかった。