給湯室の嫉妬
お酒を飲んで、いい感じに出来上がった状態でホテルへ向かった。その日の出来事や仕事の話をしながら、こういう時間がたまらなく好きだなと感じる。彼と、初めてのラブホテル。これから行きつけになるのかな。
ソファでキスをしながら、徐々に服を脱がされていく。この人のキスの仕方が好き。
別にしたいと思ってないよ、触れたいと思ってないよ、って顔で見下ろしてくる、その顔が好き。媚びる目で彼を見つめる。
側にいるだけで、身体が疼いてくる。
触れられると一気に溢れ出して、止まらなくなる。AVみたいだな、と笑いながらソファに沢山の愛の蜜を溢す。
軽くシャワーを浴びてから、ベッドに入る。大事な部分に噛み付くように、少しの痛みが伴うくらいに、沢山愛してもらう。同じように彼を沢山沢山愛してあげる。
イッていいよと耳元で囁かれて、絶頂を迎えると同時に、彼は初めて、我慢できない呻き声を漏らす。彼がともに果てる。彼の、声が好き。
好き、好き、好きが溢れて、
どこまで私をドン底まで突き落とせば、
この人は満たされるのかな、と考える。
左耳を彼の口元に近付けて、言葉を待つ。
たまにしか言ってくれない、好きだよ、をねだってみる。
またいつか、愛してるよ、と言ってくれるかな。たった二度だけ聞いたことのある言葉を、伝えてくれる時がくるかな。
いつも不安で、時々信じられなくなって、なかなかあなたの思い通りにならない私だけど、それでもずっと、愛してもらえるかな。
あなたの愛をずっと感じることが出来るなら、私、もっともっと、頑張れるよ。
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