just in time

活字中毒の、アラサー女による、私の為の日記。

給湯室の嫉妬

お酒を飲んで、いい感じに出来上がった状態でホテルへ向かった。その日の出来事や仕事の話をしながら、こういう時間がたまらなく好きだなと感じる。彼と、初めてのラブホテル。これから行きつけになるのかな。


ソファでキスをしながら、徐々に服を脱がされていく。この人のキスの仕方が好き。

別にしたいと思ってないよ、触れたいと思ってないよ、って顔で見下ろしてくる、その顔が好き。媚びる目で彼を見つめる。


側にいるだけで、身体が疼いてくる。

触れられると一気に溢れ出して、止まらなくなる。AVみたいだな、と笑いながらソファに沢山の愛の蜜を溢す。


軽くシャワーを浴びてから、ベッドに入る。大事な部分に噛み付くように、少しの痛みが伴うくらいに、沢山愛してもらう。同じように彼を沢山沢山愛してあげる。


イッていいよと耳元で囁かれて、絶頂を迎えると同時に、彼は初めて、我慢できない呻き声を漏らす。彼がともに果てる。彼の、声が好き。


好き、好き、好きが溢れて、

どこまで私をドン底まで突き落とせば、

この人は満たされるのかな、と考える。


左耳を彼の口元に近付けて、言葉を待つ。


たまにしか言ってくれない、好きだよ、をねだってみる。


またいつか、愛してるよ、と言ってくれるかな。たった二度だけ聞いたことのある言葉を、伝えてくれる時がくるかな。


いつも不安で、時々信じられなくなって、なかなかあなたの思い通りにならない私だけど、それでもずっと、愛してもらえるかな。


あなたの愛をずっと感じることが出来るなら、私、もっともっと、頑張れるよ。